いわゆる月見草・メマツヨイグサなど アカバナ科 2009.03.Re
マツヨイグサは宵待草といわれたり、月見草といわれたりします。宵待草の方は、竹久夢二が作詞のときにマツヨイグサと間違えたため。 作られた名前の方が歌詞として雰囲気があって良いということで、訂正されないままになったとか。

よく使われる月見草という呼び名は、黄色い花を咲かせるマツヨイグサ属の数種を指します。月見草の名前の通り、普通は暗くなってから開花し、翌日、陽が高くなる頃にはしぼんでしまいます。 花弁は 4枚、おしべは 8本あり、葯はユリのようなT字の形についています。めしべは 1本で、先端が4裂し、十字の形になるのが特徴。茎や実には毛があります。
この属は、全てアメリカ大陸原産で、日本には十数種が帰化しています。

径8cmほどの大きな花をつけるオオマツヨイグサは、ヨーロッパ経由で入って来ました。 太宰 治が「富嶽百景」の中で「 富士には、月見草がよく似合ふ。」と書いているのは、このオオマツヨイグサかマツヨイグサではないかと見られています。 花はしぼんでも色は変わりません。種子は角柱形。

メマツヨイグサは、道路わきでも育ち、今では本種を見ることが多いようです。 花はしぼむと、黄色か、わずかに赤くなります。葉の中央脈が赤くなる傾向があります。種子は角柱形(画像・右)

マツヨイグサは、花がしぼむと、橙色になります。葉の中央脈は白色なので、メマツヨイグサとの区別するポイントのひとつになります。種子は角ばっていません。

以上の3種は、いずれも葉に浅い鋸歯があります。茎は直立し、草丈は130cm程度になるので、目立ちます。

月見草の、主にマツヨイグサ、メマツヨイグサの種から採れる油脂(月見草オイル)は、γリノレン酸やリノール酸などを含んでいます。 マッサージオイルやサプリメントなどで人気がありますが、酸化しやすいため、長期の保存に向かないという問題もあります。 そのため、変質しないようにカプセル封入するなど加工して利用されています。

1.オオマツヨイグサ
Oenothera erythrosepala Borb?

箱根湿性花園 2008.06.
2.メマツヨイグサ
Oenothera biennis L.

埼玉県狭山市 2008.09.
3.マツヨイグサ
Oenothera stricta Ledeb.

東京都西東京市 2008.05.
マツヨイグサの通称とは別にツキミソウOenothera tetraptera Cav.という名前の植物があります。 同じ科で白い花を咲かせますが、やはり夜間の開花であるためか園芸的には成功せず、あまり植栽もされていません。
このページのトップへ