2015.10.
ツワブキ  キク科
食用・民間薬

■ ツワブキは、東北南部から九州にかけて分布する多年草で、海岸沿いに多くみられます。 常緑で日陰でもよく育つことから、庭園などに植栽されています。
葉はすべて根生葉で、初め灰褐色の綿毛に被われ、葉が展開する頃に無毛になります。長い葉柄があり、葉身は腎円形、縁は緩やかな凹凸を描きます。 葉質は厚く、濃緑色で、表面には光沢があります。
花期は10〜11月頃、葉の位置を越えて花茎を伸ばし、高さ50cm程の花茎頂に頭花を数輪つけます。総苞は筒型で、総苞片は縦一列に並びます。 花径は5cm程、鮮黄色の舌状花が、一列だけ周りを囲みます。

■ 民間薬の領域で外用薬とされ、生葉をおできや打撲の冷湿布に、また葉を炙り表皮を除いたものを、腫れ物などに用いました。 葉には抗菌作用のある成分が含まれていて、傷にも使われました。
春、葉の開く前の若い葉柄を食用にもしました。灰汁(あく)を抜いたあと、皮をむき、その後の調理はフキと同様です。

ツワブキの和名は、厚い葉の蕗、厚葉蕗(アツバブキ)の「ア」がとれて、ツワブキになったという説、葉に艶のある蕗なので艶蕗(ツヤブキ)、訛ってツワブキになったという説などがあります。
属名 Farfugium は、フキタンポポ(Tussilago farfara L.)の古名から。シノニムの種小名 tussilagineum は、フキタンポポ属(Tussilago)のような の意味です。
ツワブキ  Farfugium japonicum (L.) Kitam. / syn. Ligularia tussilagineum
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