2015.09.
バニラ  ラン科
バニラ  製菓原料

■ バニラは、中米原産のつる性の着生ランで、周囲の樹木などに絡みながら成長します。 つるの長さが、50mを超えることもあるとされる大型のランで、主にインドネシアやマダガスカルなどの熱帯地方で、栽培されています。

葉は厚く長楕円形で先尖、葉・茎ともに無毛で艶があります。 葉腋に花序をつけ、基部から先端に向けて、次々と花を開きます。花弁は黄緑色で目立たず、開花しているのは、午前中の2〜3時間、午後には閉じる一日花です。 果実は細長いさく果で、さやの中には非常に多くの細かな黒い種子が入っています。

花や葉にバニラ特有の芳香はなく、やや未熟な果実をさやごと発酵させて、初めてバニラの強い芳香を放つようになります。 発酵させた果実、バニラビーンズから得られる香りは、アイスクリームやケーキなど製菓原料として多くの製品に利用されています。 バニラビーンズの種子をそのまま使うこともありますが、高価であるため、通常はバニラエッセンスやバニラオイルの形で使用されます。
発酵の方法は、7〜8ケ月の未熟な果実を採取し、お湯に数分間漬けることに始まります。これを保温して、昼間は1〜2時間天日にあて、また保温という工程を繰り返します。 2〜3週間かけて、黒くなったら出来上がりです。

属名 Vanilla は、スペイン語の さや vaina 由来とみられます。種小名 planifolia は、扁平な葉の という意味です。
バニラ Vanilla planifolia Andr.
・・・・温室産の「完熟した果実」からも、特有の甘い香りがします。
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