≫≫ ウスバサイシン ウマノスズクサ科
【 用語集 】 細辛 サイシン ) [ 局 ] 漢方薬

めだたない地味な花を、ほとんど地面の位置に咲かせます。 和名は、カンアオイの仲間より葉が薄いので、薄葉。その”細”い根には、舌を少し麻痺させる”辛”味があるところから、細辛。あわせてウスバサイシンの命名。

日なたよりも林床を好みます。また、種には、蟻が好む物質(種枕・エライオソーム)がついており、エサとして運ばれることにより、広い範囲に播種されます。

根の精油成分には、鎮痛、鎮静、解熱の作用があり、小青龍湯などの漢方処方に使用されています。地上部には、腎障害をおこす Aristolochic acid が含まれていることが知られています。 日本で使用するのは、根と根茎の部分だけですが、外国で処方されたものには地上部も使用していることがあります。同じ処方名であっても、使用部位によっては成分が異なることもあり、服用にあたっては注意が必要です。

生薬の ”細辛”は、ウスバサイシンとケイリンサイシンと規定されています。国内産はほとんどなく、ケイリンサイシンを基原としたものを中心として、ほぼ輸入でまかなわれています。
ケイリンサイシン
Asiasarum heterotropoides (Fr. Schm.) F. Maek. var. mandshurisum F. Maekawa
または Asarum heterotropoides var. mandshuricum

ウスバサイシン  Asiasarum sieboldii F.Maek.  または Asarum sieboldii Miq

撮影・東京都薬用植物園 200704