2015.06.
ウコン  ショウガ科
鬱金 ウコン ) [ 局 ] 漢方薬・香辛料

■ ウコン 鬱金はインド原産とみられ、アジアの熱帯地域で広く栽培されています。 草丈は1m以上になり、葉身は長楕円形で長さ50cm以上の大きな葉をつけます。花期は8〜9月、葉の展開後に、偽茎の中程の位置から花茎が伸び出し、長さ20〜30cm程の総状花序をつけます。 花序は苞葉が積み重なった形で、下部は淡緑色、上部では白くなり、先端部はごく薄い赤紫色を帯びます。苞の内にある黄色い部分が、本来の花弁です。

■ ウコンの成分のクルクミン curcumin は、食べ過ぎ、飲み過ぎに良い ※1 といわれます。 カレー粉の原料のひとつで、ターメリックという名称の方が馴染みがあるでしょうか。薬用としては、芳香性健胃、胆汁分泌作用を目的に用いられます。 康補助食品に配合されることも多く、サプリメントや、お酒好きの人向けのドリンクなども販売されています。黄色の染料としても利用され、「うこん染め」の布地は、防虫効果があるとして、貴重な書画を包むのに利用されました。

ウコンの名前は、もともと本種につけられたものですが、春ウコン(キョウオウ)や 夏ウコン(ガジュツ )と区別するため、わざわざ秋ウコンの別名もあります。 属名の Curcuma は、アラビア語の黄色を語源とします。種小名 longa は、長い ※2。シノニム種小名 domestica は、 国内の。

※1 肝臓の機能を高めるといわれ、消化不良にも一部に有効性があるといわれます。 カレーなどの料理を食べる程度では、問題ないとされますが、過剰または長期摂取では消化管障害を起こすことがあります。 胃潰瘍、胆道閉鎖症などの人には禁忌とされ、胆石の人は医師に相談する必要があります。また、肝障害のある場合には症状が悪化する例があります。
※2  longa は、根茎を指すといわれるため、種の特定に対して疑義も提示されています。
 ウコン Curcuma longa L. / syn.Curcuma domestica Valeton

2015.06.
キョウオウ  ショウガ科
薑黄 キョウオウ 食品
■ 草丈がウコンより大きくなるキョウオウ 薑黄は、別名ハルウコンとも呼ばれます。 クルクミンの含有量はウコンよりも少なくなりますが、栄養補助食品として利用をされています。寒さには弱いので、沖縄・鹿児島以外は温室栽培が適当です。
春に咲く花は、葉の展開前に地面から直接に花茎を立ち上げます。総状花序の形はウコンに類似しますが、苞葉の上部が淡い赤紫色に染まり、花弁の様に見えます。 花期の初め、葉は筒状に巻いた状態で、花序とは別に伸びだし、葉が大きく展開するころには、花は終期になります。

■  中国名では、キョウオウ 薑黄ウコン 鬱金は植物名と生薬名であったり、生薬の部位による呼び方の違いであったりします。 ガジュツも含めて、3種類の植物は外見が似るところから、基原植物について見解の相違や確認に混乱があったためとみられています。 そのため、同名であっても、状況により和名と中国名では別の種を指すことがあります。
種小名 aromatica は、芳香性の の意味です。
キョウオウ Curcuma aromatica Salisbury
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