2015.09.
サフラン アヤメ科
サフラン  [ 局 ] 製薬原料・香辛料など

■ 秋咲きのクロッカス属 ※1 の一種、サフラン( safran、英語 saffran )は、 アラビア語の黄色 ( safra ) から名付けられたとみられています。利用の歴史は古く、紀元前1500年ごろの壁画には、サフランを採取しているとされる場面が描かれています。 生薬や黄色の染料として、またパエリアやブイヤベースに代表される食品のスパイスとして、欠くことのできないものになっています。

葉は針形で、地下の鱗茎(球根)から叢生し、高さ15cmほどになります。花期は10〜11月ころ、球根から直接出て、花冠基部は細い筒状で、中程から紫色になり、6深裂して大きく広がります。 雄しべは3本あり、葯は黄色、雌しべは1本で、長い花柱の先は3裂して、3本の赤い糸状になります。

■ 生薬のサフランは、雌しべの3裂した赤い部分を、採取、乾燥したものです。 集めるのに大変な労力が必要だったため、高価な生薬とされ、一時期は金と同様の価値がありました。 鎮痛、鎮静、通経の効果があり、婦人薬の配合剤として月経困難や更年期障害に用いられます ※2
サフランの球根は夏眠をするので、春以降の葉が枯れ始めたころに球茎(球根)を掘り上げて、日陰に保存します。 日本は、高温多湿なために、本来は露地栽培には不適当とされますので、継続した植栽には、適切な管理が必要です。

※1 日本では、サフラン属ということもあります。
※2 香辛料の利用程度は問題ないが、薬用としては妊婦には禁忌です。
サフラン Crocus sativus L.
イヌサフランはサフランではない

イヌサフラン(イヌサフラン科)の球根は、コルチカムの名前で販売されることもあります。有毒なので、花を楽しむだけで、誤食しないように注意をしてください。
春の花壇を飾るクロッカス(アヤメ科)の雌しべは、サフラン同様に3裂します。伸びることはなく、雄しべと同程度の位置に留まります。
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