2015.10.
サンシュユ ミズキ科
山茱萸 サンシュユ ) [ 局 ] 漢方薬

■ サンシュユは、中国および朝鮮半島原産の落葉高木で、日当たりのよい肥沃な土壌を好みます。 江戸時代に、薬用植物として入りましたが、庭木としても利用されています。

3〜4月、葉に先駆けて、短枝の先に黄色い小花の散形花序をつけます。小花は径4〜5mmで、花弁4、おしべ4、めしべ1からなり、長い花柄があります。 薄茶色の葯以外は、艶のある鮮やかな黄色です。 樹木全体が花に被われて、黄色く染まる姿はよく目立ち、別名 ハルコガネバナ(春黄金花)と呼ばれます。 花に遅れて展開する葉は対生して、葉身は楕円形、全縁で先は尖り、光沢があります。葉脈は明瞭にくぼみ、葉の裏面の葉脈基部には、茶褐色の毛が密生します。

果実は楕円体で、秋が深まるころに赤く熟し、その様子から、サンゴバナ(珊瑚花)ともアキサンゴ(秋珊瑚)とも呼ばれます。 熟した果実には、紡錘形の種子が1つ入り、果肉は甘くやや渋みがあります。食べることが出来ますが、食用の利用はあまりないようです。

■ 熟した果実を熱湯につけた後、種子を除き乾燥したものを、生薬の山茱萸 サンシュユ といいます。 血糖降下、抗アレルギーなどの作用があり、止汗や滋養強壮を目的として、八味地黄丸などの漢方処方に配合されています。民間では、山茱萸を焼酎に漬けたものを、疲れをとるためなどの果実酒として飲用します。
サンシュユ Cornus officinalis Sieb.et Zucc.
和名のサンシュユは、漢名の音読みから。属名 Cornus は、cornu 角 に由来し、ヨーロッパの同属種の材質が堅いことを表しています。 種小名 officinalis は、薬用の、薬効のある という意味です。
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