2015.08.
クコ ナス科
枸杞子 ク コ シ
地骨皮 ジコッピ
[ 局 ]  漢方薬
枸杞葉 クコヨウ [ 局外 ] 

■ クコは、中国原産の落葉低木で、東アジアの熱帯から温帯にかけて分布します。 日当たりの良い湿り気のある水辺などを好みますが、多少の乾燥にも耐性があります。枝は縦に筋が入り、枝分かれをして、長さ1〜2mの細い枝を伸ばします。 垂れ下がった枝の先端が地面につくと、節から発根して、よく群生します。長い枝には多数の短枝と刺があり、葉は長楕円形で長さ2〜5cm、短枝には数枚の葉がまとまってつきます。

花期は7〜10月頃、短枝の葉腋に花径1cmほどの淡紫色の花をつけます。花冠の先端部は5裂して平開し、おしべは5本、めしべは1本あります。 秋には長い柄の先に、楕円形の果実をつけ、中には径2mmほどの扁平な種子が多数入っています。熟した果実は鮮やかな赤色で、甘みがあり、食用や薬用に利用されます。 花期が長いため、秋には、花と果実を同時にみることもできます。

■ 果実を採取乾燥したものを、枸杞子(クコシ)といい、滋養強壮強精の薬用酒や、漢方では補養薬として用いられます。 またクコの根皮は、地骨皮(ジコッピ、根が骨に似ているとしての生薬名です)といい、血圧降下、血糖降下、解熱の効果があり、やはり漢方薬に配合されます。 枸杞葉(クコヨウ) [ 局外 ] は、高血圧、解熱、止渇の茶剤になります。
クコの果実は、生食の他にドライフルーツ ※1 としても人気があり、薬膳料理の食材としてお粥やスープに使用されます。 また柔らかい若葉を ご飯に混ぜたり、夏期の葉を健康茶としても利用できます。

和名は漢名・枸杞の音読みから。枸はカラタチ、杞はヤナギのことで、刺をカラタチ、細く長く柔軟な枝をヤナギに例えた名前です。 属名 Lycium は、ギリシャ古名で刺のある潅木の名前 lycion を、同じ様に刺のある本属に転用したものです。 種小名 chinense は、中国の。シノニムの rhombifolius は、菱形葉の の意味です。

※1  枸杞子は薬用として製造されたものをいい、ここでドライフルーツとしたものは食用としてのクコの果実を意味します。枸杞葉についても同様です。
クコ Lycium chinense Mill. / syn. Lycium rhombifolium Dippel ex Dosch et Scriba
ナガバクコLycium barbarum L.も枸杞子などの基原植物になっています。
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