2015.08.
キササゲ  ノウゼンカズラ科
キササゲ [ 局 ] 民間薬

■ キササゲは中国原産の落葉高木で、高さ10m前後になります。 日本には薬用として持ち込まれた帰化植物で、やや湿った場所を好むことから、川沿いなどでよく見られます。 葉は広卵形で対生し、長い葉柄があり、葉身は15〜25cm位、浅く3〜5裂します。
6〜7月に円錐花序をつけ、淡黄色の花を咲かせます。花冠はロート状で、先端は5裂して唇形になり、花冠の内側には暗紫色の斑紋があります。
秋には、長さ30cm程の線形の果実(刮ハ)を下垂します。熟すと果実は縦に割れて、扁平で長楕円形の多数の種子を飛ばします。種子は軽く、両端は毛状になっているので、風を受けて広く散布されます。
■ やや成熟した果実には、利尿作用があるため、浮腫に効果があります。生薬としては漢方への配合例は少なく、もっぱら民間薬の領域で利用されています。 生薬キササゲには、本種の他に トウキササゲ C.bungei C.A.Meyer も基原植物とされています。また生薬名を梓実(シジツ) ※1 ともいいます。

和名の由来は、果実がマメ科のササゲに似ることから。別名には、アズサ(アヅザ)やカミナリササゲ、雷電木(らいでんぼく) ※2 と呼ばれることもあります。 属名 Catalpa は、アメリカ先住民の部族名カトーバ Catawba から。命名の際、綴りを誤ったといわれています。 ovata は、卵円形の(葉)の意味です。

※1 キササゲの漢名・梓(シ)から。 日本ではカバノキ科の ミズメ に「梓」を充てましたが、「アズサ」の名前は、古くから複数の植物で使われています。

※2  雷電木は、キササゲ固有の別名ではなく、樹高があって雷を受けやすい、または避けてくれるとする高木の呼称です。 貴重な樹木の無闇な伐採を戒めるためともいわれます。
キササゲ Catalpa ovata G.Don
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