2015.07.
コショウ  コショウ科
胡椒 コショウ 香辛料

■ コショウはインド原産の熱帯性のつる植物で、果実は香辛料として利用されます。 産地のアジア地域では、古くから重要な交易品とされていました。現在では、世界の熱帯地域で広く栽培されていて、最も一般的な香辛料になっています。

他の木などに絡まって生長し、長さは10mに達することもあります。葉は厚く光沢があり、卵形で、先が尖がります。本来の野生種は雌雄異株ですが、栽培品種は、両性花をつけるようになっています。
葉に対生する形で、黄緑色の穂状花序をつけ、非常に小さな白い花を咲かせます。果実は3〜6mmの球形で、房状になり、熟すと赤くなります。

■ 果実を未熟な状態で採取し、天日で乾燥したものが黒胡椒で、辛味の成分を多く含む果皮がついているため、強い辛味を持ちます。 白胡椒は、完熟した果実の果皮を取り除いたもので、こちらは芳香があります。 収穫の時期によって黒胡椒になったり白胡椒になったりします。 また果皮の緑色を、採取後の加工により保った グリーン・ペッパーがあります。完熟した果実は、ピンク・ペッパー ※1 とも呼ばれ、果皮付きのまま使用することもあります。

コショウは主に香辛料として使用され、辛味成分の刺激により、食欲を増進させ、胃腸を暖める働きがあります。
胡椒の名前は、中国の西域「胡」から伝わった「椒」辛いもの の意味です。和名は、この漢名の音読みを使用したものです。 属名 Piper は、古名でコショウのこと。語源については、原産地のサンスクリット語由来、アラビア語由来説などあります。種小名の nigrum は、黒い の意味。

コショウ Piper nigrum L.
※1 ピンク・ペッパーは、やはり香辛料とされるコショウボクなどの複数の別の木の果実を指す呼称にもなっています。
インドナガコショウ  コショウ科

古代の東西交易におけるコショウは、Piper nigrumではなく、別種の長胡椒 ロング・ペッパー ※2 でした。 インドナガコショウはインド原産の熱帯性のつる植物で、アーユルヴェーダや中国でも薬用として利用されています。 現在でも香辛料として使用され、ヒハツの名前で呼ばれることもあります。ヒハツは、サンスクリット語で pippali といい、英語の pepper の語源とされます。種小名 longum の意味は、長い。

※2 ロング・ペッパーには、別種のヒハツモドキ( 別名 ジャワナガコショウ)P.retrofractum Vahl も含まれます。 日本では沖縄で栽培され、ピパーチ、ヒハーツ、ピパーツ、ヒハツなどと呼ばれます。
インドナガコショウ
Piper longum L.
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