2015.07.
コンニャク  サトイモ科
食用など

■ 蒟蒻( こんにゃく )は約97%が水分で、栄養価がほとんどないことから、ダイエットの食品としてもお馴染みです。 コンニャク芋に含まれるマンナンを、粉末化して石灰を加えて、凝固させて作るのが食用のこんにゃくです。 糊としても利用され、太平洋戦争中には風船爆弾 ※1 にも使われました。

コンニャクは、インドシナ半島が原産地といわれる多年草で、日本には古い時代に薬用として移入されたとみられます。 6月初めころ、地下の球茎(コンニャク芋)から葉を出します。円柱状の葉柄が1mほどの高さになり、3本に分かれた後、羽状に深裂した複葉を展開します。 球茎が小さいときには、葉を広げるだけで終わり、養分を蓄えて成長を続けます。養分が貯まると、葉の展開前の5月初旬から中旬にかけて、花を咲かせます。 暗紫色の仏炎苞に囲まれた肉穂花序には、やはり暗紫色の細長い付属体が直立してつきます。 雌雄異花で、付属体の下方のやや黄色く見える部分が、実際の花になります。花序の上段は多数の雄花、下方に多数の雌花があります。花には悪臭があり、普通、花をつけるまでは、4〜5年程度を要します。 果実は歪んだ球形で、円柱状に密につき赤く熟します。

コンニャクの仲間はシュウ酸カルシウムを含むため、生のまま誤食すると、焼け付くような灼熱感があります。 重症になると、のどがはれて呼吸困難になることもあり、さらに、肝臓や腎臓に障害が残ることもあるので、生食は厳禁です。 食品にするには加工が必須で、こんにゃくも製造直後の凝固させただけのときは、もう一回の灰汁抜き ※2 が推奨されます。
和名は古い中国名「蒟蒻」の呉音が訛ったとする説などがあります。属名 Amorphophallus は、amorpho 奇形の、不格好な + phallos 陰茎 の意味で、肉穂花序の形からの命名。種小名 konjack は、和名由来です。

※1 和紙をコンニャクのりで貼り固めて作った気球に、爆弾をつけて飛ばしたもので、アメリカ本土にまで到達しています。
※2 さしみこんにゃくのように、灰汁抜き済みのこんにゃくも販売されています。
コンニャク Amorphophallus konjack K.Koch
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