≫≫ イチョウ イチョウ科
【 用語集 】 銀杏 食用(実)

植物の分類上では、[種]を最も基本的なものとしています。[種]の類似するグループを[属]、[属]の 集まりを[科]といいます。イチョウは、1属1種で科を構成する中国原産の個性的な植物です。
街路樹などで、ごく普通に見られますが、人の手を介して広まったもので、日本国内では、野生化できない種とみられています。

雌雄異株(シユウイシュ)で、雌株には強い臭気のある外種皮に包まれた 銀杏(ギンナン・漢方では、ギンキョウ)がなります。昔から滋養強壮に効ありとされてきましたが、 食べ過ぎると中毒を起こし、特に子供は、命にかかわることもあります。大人でも10粒程度に止めた方が良く、また、何日も続けて食べるのは 危険とされています。

イチョウの葉に含まれるギンコライドやテルペノイドの成分が血流を促進するとして、近年、欧州では、 医療の分野でも利用されています。当初は、日本のイチョウ葉を使っていたようですが、現在は現地で生産されています。

イチョウ葉のアレルギー成分報道に関連して
2003.01.New-2004.12.Re


1. 銀杏 
2. イチョウ Ginkgo biloba L.
撮影・西東京市、他 2002.07.-09.


イチョウ葉のアレルギー成分報道に関連して
イチョウ葉には、諸外国で有効とされるギンコライドやフラボノイド類の他に、ギンコール酸を主成分 とするアルキルフェノール類が含まれています。

ギンコール酸は、イチョウ種子(銀杏)の外種皮に含まれ、触ると皮膚炎(かぶれ)をおこすアレルギー 成分のひとつです。この成分は、葉にも含まれており、そのまま食べたり、お茶にして飲むと、アレルギー症状を起こす場合があります。従って 諸外国では、一日あたり摂取量(120mg)中、ギンコール酸の含有量を5ppm以下と規格しています。しかし、日本では食品としての扱いで あるために同様の規定はありません。

エキス化は、有効成分をより効率的に摂取できるメリットがある反面、アレルギー成分も高濃度で摂取して しまうというデメリットもあります。そのために精製過程でアレルギー成分を除去する行程を入れることが一般的です。ギンコール酸については、 ほぼ完全に除去する技術が確立されています。

今回(平成14年)の国民生活センターの調査によれば、葉をそのまま利用したお茶に同成分を多く含む製品があったとの ことです。また、エキス化された食品でも、成分表示の曖昧なものに同様の傾向がみられたようです。