2015.06.
ハラン キジカクシ科) ←スズラン科 ←ユリ科
観賞用

■ ハラン 葉蘭 は、お寿司屋さんなどで、皿に敷かれたり、料理の飾りに使われたりしています。 購入した弁当のおかずが、緑色のプラスティック製フィルムで仕切られていることがありますが、 ハランの利用を模倣して、プラスティックで代用したものです。 原産地について、従来の説は中国と推測し、古い時代に日本に入って帰化したとみていました。しかし、近年では、中国の自生地が不詳であることから、鹿児島地方の原産という見方もされています。

ハラン 葉蘭 は常緑の宿根草で、日陰地を好み、高さは80cmほどになります。太い根茎を延ばして、地面から直接に葉を叢生させます。 葉は深緑色で硬い葉柄があり、葉身は長さ40〜60cmの長楕円形、全体に無毛で光沢があります。

花期は4〜5月ですが、花は地面に少し埋まった状態で、目立たずに咲きます。花径は4cm程度で、花弁は合着して先は8裂し、内側は暗紫色、外面には暗紫色の斑点があります。 雄しべの花糸は、ほとんどなく、雌しべは柱頭が放射状に広がります。果実はいびつな球形で、秋に黄色く熟し、中には数個の種子が入ります。

開花する位置から、ポリネーター pollinator (送粉者、花粉媒介者) については、長く不明で、 ナメクジやカタツムリが行うという説もありました。 現在は、小型の陸生甲殻類 ニホンオカトビムシが花粉を媒介したという発表がされています。
ハラン Aspidistra elatior Blume
昔は根茎を摩り下ろして、利尿、強壮、去痰に利用したとされますが、具体的には不明です。
属名 Aspidistra は、 aspidion 小楯 と aster 星 を合成した語で、柱頭が放射状になり楯型形状であることからとされます。種小名 elatior は、より高い の意味です。
このページの先頭へ