2015.06.
ゴシュユ  ミカン科
呉茱萸 ゴシュユ ) [ 局 ] 漢方薬

■ ゴシュユは中国原産の落葉低木で、雌雄異株です。 日本には雌株だけが入ったとされ、種子は不稔性とみられます。葉は奇数羽状複葉で対生し、小葉は長さ10〜20cm程の楕円形になります。 薬用部位の果実は、5mmほどの扁平な球形をしており、味は辛く特有の匂いがします。

果実が赤紫色になったところで採取し、1年ほど置いてから漢方処方に使用します。 普通、生薬は新しくて成分の多い方が、有効とされますが、ゴシュユは新しすぎると副作用がでることもあるとされ、1年経った古い生薬を用います。 頭痛・腹痛などの鎮痛薬として、また健胃や下痢止めなどに効果があります。

■ 中国と日本では生産しているゴシュユの種類が異なり、日本では E.ruticarpa を栽培しています。 中国の E.officinalis を ホンゴシュユというのに対し、E.ruticarpa を ニセゴシュユ ということもあります。
元々、ゴシュユは 「茱萸」と呼ばれていましたが、「呉」の生薬の品質が良いことから、「呉茱萸」の名前になったとされます。 和名はこの漢名の呉茱萸を音読みしたものです。

ゴシュユの学名表記が、植物園により異なることがあります。 従来の属名 Evodia より、10年ほど早い時期に Euodia という学名記載があったとされること。また種小名 rutaecarpa は、ラテン語の文法から ruticarpa が正しいとされること、の2点が理由です。 今はまだ Evodia rutaecarpa Euodia ruticarpa が混在しています。
属名 Euodia は、芳香、良い香り。種小名 ruticarpa は、ruta ヘンルーダ + carpus 果実、即ち、ヘンルーダに似た果実 の意味です。
ゴシュユ 呉茱萸 Evodia rutaecarpa ⇒ Euodia ruticarpa Bentham 別名 ニセゴシュユ
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