2015.06.
ガジュツ  ショウガ科
莪朮 ( ガジュツ ) [ 局 ] 漢方薬

■ ガジュツはインド・ヒマラヤ地方原産で、草丈は1mになる大型の多年草です。 初夏、葉の展開前に、根茎から総状花序を立ち上げます。花穂は円頭の苞葉が積み重なり、下部の苞葉は淡黄緑色、上方は白くなり、先端部から赤紫色を帯びて花弁のように見えます。 実際の花弁は黄色で、苞よりやや短く、丁度、黄緑色の苞葉の内側に納まる大きさです。花期が長いため、葉が展開してからも、しばらく花穂は残ります。

葉は花茎とは別に、根生葉を立ち上げ、長い葉鞘で偽茎を形成します。葉身は広楕円形で長さ50cm程になり、葉の中央付近は暗紫色※1になります。 同属の ウコン(秋ウコン)やキョウオウ(春ウコン)では暗紫色の変化はなく、その他の外見は似ています。

■  根茎の断面の色には青味がかったものや白いものがあり、紫ウコンとも、白ウコン( white turmeric ) ※2 とも、また花の時期から夏ウコンともいわれます。 苦味がある肥大した根茎を薬用とし、消化液の分泌促進に効果があることから、芳香健胃薬として胃腸薬などに配合されます。インド、中国南部、日本では沖縄などで栽培されています。
属名 Curcuma は、アラビア語の黄色由来とみられています。種小名 zedoaria は、ペルシャ語由来とされますが、不明です。 シノニムの種小名 phaeeocaulis は、褐色の幹(茎)の。

ガジュツの根茎
参考・近縁種 ウコン / キョウオウ

※1  主脈付近の暗紫色は、クスリウコン Curcuma xanthorrhiza Roxb.(未掲載)にも入っています。
※2  白ウコンの別名は、ハナショウガ Zingiber zerumbet (未掲載)にもあります。
ガジュツ Curcuma zedoaria Roscoe / syn. Curcuma phaeocaulis
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