2015.05.
カカオ  アオイ科 / 新エングラー アオギリ科)
カカオ脂   [ 局 ] 製造原料・製菓用

■ カカオは、チョコレートの原料として知られる、熱帯アメリカ原産の常緑小高木です。 赤道周辺の熱帯地域で栽培され、重要な産物になっています。葉は互生、葉身は長楕円形で、長さ30cmを超えます。 沢山の幹生花 ※1 を咲かせますが、結実率は低く、1%未満といわれています。 花は径1.5cmほど、淡黄色のガク片5個、花弁5個があります。
果実はカカオポッドと呼ばれる長さ20cmほどの紡錘体で、初め淡緑色、熟すと黄緑色〜赤茶色 ※2 になります。 中には、白い果肉に包まれた長楕円形の種子(カカオ豆)が、40〜60個入っています。

■ 種子を加工して得られる、カカオ脂(カカオバター)は、食品の原料として、また医薬品、化粧品などに使用されています。 カカオ脂を採るには、まず種子を果肉と一緒に発酵させます。次に種皮を除いて炒り、すりつぶしてカカオペースト(カカオマス)を作ります。 これを、圧搾するとカカオ脂(カカオバター)が得られ、また残りを乾燥して粉末にしたものは、ココアになります。

カカオ脂は、人の体温で溶ける こと、変質しにくいことから、医薬品では座薬の基剤として利用されています。 夏場は室温でも溶けるので(チョコレートと同じです)、座薬は冷蔵保管が必要です。
属名Theobroma は、神の食べ物(食料 broma )の意味。種小名 cacao は、現地名が語源とされます。

※1 太い幹から直接でてくる花。
※2 品種により、大きさや色は異なる。
 カカオ Theobroma cacao L. 撮影・東京都薬用植物園、他
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