2015.04.
ビワ  バラ科
枇杷葉 ビワヨウ ) [ 局 ] 薬用

■  ビワ は、樹高10m内外になる中国原産の常緑高木です。 日本には、古い時代に中国から導入されたとみられます。多少の耐寒性はありますが、もともと温暖な地域の樹種であるため、埼玉周辺が北限といわれ、以西の石灰岩質の土地で栽培されています。 果肉が薄く食用に適さない個体があることから、自生種が存在するという見方もあります。日本のビワ属は、ビワ1種です。

葉は互生し、葉身は長楕円形で質は厚くて堅く、葉脈が窪み波打ちます。表面はツヤがあり、裏面は細毛が密生し、葉縁には鋸歯があります。 秋になると、その年に伸びた新しい枝先に、総状花序をつけます。開花は他に花の少ない11〜2月にかけて、多数のおしべがある白い5弁花を開きます。
果実は偽果で、花托が肥厚したもの。自家受粉ができるため、木が1本でも結実します。黄橙色の卵形で短毛に被われ、中には茶色の種皮に被われた種子が2〜3個入ります。 果肉はみずみずしく、甘さとほのかな酸味があり、初夏の味覚のひとつといえます。ただ、種子が果肉の割に大きく可食部が少ないこと、皮をむく手間がかかることから需要が減少しています。

■ 葉には、アミグダリン、タンニン、ビタミンB12などが含まれ、鎮咳、去痰、健胃の目的で煎じて服用されます。 民間では、皮膚炎やあせもなどに浴用剤としたり、また、枇杷茶として飲用したりします。
和名の由来は、実の形が、楽器の琵琶に似ているからとする説が一般的です。属名 Eriobotrya は、erion 羊毛、軟毛 + botrys ブドウの房 から。 白い(?)軟毛で覆われて、果実が房の様になるからとされます。軟毛については、果実のことを指しているとする説、褐色の軟毛に被われる総状花序のこととする説など、諸説があります。
 ビワ Eriobotrya japonica Lindl.
このページの先頭へ