2015.03.
アサ アサ科← クワ科
麻子仁 マシニン ) [ 局外 ] 漢方薬・食品
■ アサは生育が速く、半年で高さ3m程に成長する雌雄異株の一年生草本です。 風媒花であるため、花は目立たず、特に雌花の開花は、栽培者でも分かりにくいとされます。葉は3〜7つに掌状に深裂し、裂片の数は、いずれも奇数になります。 度々間違われるケナフ(アオイ科)とは科も異なり、比較すると違いは明白です。

日本では繊維を採るために、自由に栽培されていましたが、現在は許可制になっています。この規制は、アサに幻覚成分のTHC( tetrahydrocannabinol )が含まれるためです。 昔、栽培農家で麻酔いとして嫌われていた現象も、同成分の影響によります。
THCの乱用は、幻覚、妄想などの精神錯乱を起こし、知的機能低下や、生殖器官の異常などの障害も発生させます。 そのため、種子、成熟した茎 ※1を除き、量の大小、目的の如何を問わず ※2大麻取締法により所持及び栽培が禁止されています。

もともと日本産のアサは、THCの含有量が少なかったとする見解があります。現在では、さらにTHCの入らない(微量)品種が開発され、栽培されています。 ただ、THCの多い品種と交配することも考えられるので、一律に規制の対象になっています。

※1 お盆に燃やす「おがら」は、麻の成熟した茎の芯。
※2 プラスティックに封入されたような転用不可能なものでも認められない。
■ アサの種子には幻覚成分の影響がないことから、温度をかけて発芽不能にしたものは、自由に所持・流通ができます。 食品では、七味唐辛子などで利用され、薬用では生薬名を麻子仁(マシニン)といい、緩下作用を目的とした漢方に処方されます。
属名 Cannabis は、アサの古名由来。種小名 sativa は、栽培された、耕作した の意味。
アサの雄花と葉 Cannabis sativa L.
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