2015.03.
アロエ属ツルボラン亜科ススキノキ科←ツルボラン科←ユリ科)
アロエ または ロカイ(蘆薈) [ 局 ] 製造原料
■ アロエ属は、多くの種類が南部アフリカに集中して分布しています。乾燥に強く、サボテン風の容姿をした常緑の多年草です。 葉は茎にらせん状につき、厚い表皮に被われて多肉質となり、葉縁の鋸歯は硬いトゲ状に変化しています。葉に苦味があることから、アラビア語で苦味のあるという意味の alloeh から、属名の Aloe がつけられています。 アロエ属は、種類により医薬品とするもの、民間療法や食用が可能なもの、或は観賞にとどめるものなど、利用方法が異なるので一定の理解も必要です。

■ 生薬 アロエ の基原植物は、アロエ・フェロックスケープアロエアロエ・アフリカーナ及びその交配種です。 基部が木質化し、丈が3m以上になる大型のアロエで、葉から採れる液汁を乾燥して固形にしたものが、生薬のアロエ になります。 下剤や強壮に、少量では健胃を目的に配合されますが、アロエ・エモジンなどの含有成分は、骨盤内臓器の充血を起こします。そのため、妊娠時、月経時、腎炎、痔疾などの場合、また長期や大量の服用には注意を要します。 種小名 ferox は、恐ろしい、 africana は、アフリカの、アフリカ産の の意味です。 「ロカイ」という生薬名は、アロエの中国名「蘆薈」を音読みしたものです。

アロエ・フェロックス Aloe ferox Mill.
アロエ・アフリカーナ Aloe africana Mill.

キダチアロエ  / アロエベラ 民間薬/食品
■ 日本では、アロエというとキダチアロエアロエベラを指すことが多いようです。

キダチアロエは、便通の改善や軽いやけどなどに民間療法で利用され、別名「医者いらず」とも呼ばれました。 通常、強い作用はないようですが、摂取の時期には、医薬品に準じた扱い※1をすることが望ましいとされます。 栽培に際しては、霜を避ける必要があり、また高温多湿もやや苦手なため、移動の容易な鉢植えが適当です。温暖地では地植えにすると、1m以上の大きな株に育ちます。 花期は1〜2月、花茎頂の総状花序に筒状花冠の赤い花を密につけます。和名は、茎の基部が木質化することから、木立(キダチ)アロエの命名。 種小名 arborescens は、亜高木の、変種名 natalensis は、南アフリカのナタールの の意味です。

※1 国民生活センター報道発表資料 2005年8月 キダチアロエを使った「健康食品」

アロエジュースやゼリーなどの食用には、アロエベラが多く利用され、食感や味覚に人気があります。 茎はごく短く、葉は肉厚で灰緑色、小さなトゲ状の鋸歯があり、高さは50〜60cmになります。花茎は80〜90cmほどになり、多数の黄色い筒状の花冠が総状花序を構成します。 種小名 barbadensis は、バルバドスの、シノニムとして記載した以前の学名の種小名 vera は、真の の意。アロエベラの呼び名は、以前の学名を、そのまま流用したものです。
キダチアロエも葉の皮をむき、内部の葉肉をアロエベラと同じように利用できます。

キダチアロエ
Aloe arborescens Mill.var.natalensis Berg
アロエベラ Aloe barbadensis Mill.
syn.Aloe vera (L.)
このページの先頭へ